mamanmiyuki
の
小部屋
「mamanmiyukiタロット」制作日記

こんな画材でタロットは描かれています

「女教皇」の彩色の様子

剣の女王の彩色の途中の様子

この机でタロットは生まれました
(タロットの原画の鉛筆画とカードとを比較しながらご紹介しています。)
こちらは、2012年12月28日に「タロットを作ろう!」と決心してから完成までの日々の様子をブログに書いた中から抜粋したものです。省略している部分もありますので、全文お読みになりたい方はブログ「mamanmiyuki' diary」をご覧ください。
2012年12月31日 (月)
もうすぐ今年も終わり、新しい年がやってきます。普通なら、年の初めに「今年の抱負は・・・」とか「今年の目標は・・・」とかいう話をするものなのでしょうが、私の場合、いつも「思い立ったら吉日!」っていうタイプなので、だいたいいつも急に、「○○をしよう!」とやり始めるんですよね(*´v゚*)ゞ。
・・・ということで先日、久しぶりに急な思いつきで、これからやることを決めちゃいました。それはちょうどこないだ満月の日の朝でした。満月は夜だったので、その少し前ってことになりますね。
その思いつきというのは、「タロットカード作りを始めよう!」ということなんですね。実は前々から、もっとちっちゃいミニサイズのお気に入りのカードをいつも持ち歩きたいっていう希望があったんです。今お気に入りのニコラ・コンヴェル版はミニサイズがなく、小さいバッグに入れて持ち歩くにはちょっと大きいんですよね。でも市販のミニサイズのカードでこれっていうお気に入りがなく・・・。結局、売り物のカードはどれも一長一短で・・・という話をするたびに、旦那から、「自分で作るしかないでしょ」と言われてたんですね。確かに、パワーストーンのアクセサリーも、結局お気に入りのをつけたくて自分で作り始めたわけなんで、同じことなんですけど、でも、タロットカード作りとなると、そうそう簡単にはいきませんよね。だって、78枚もあるんだし、作るとなると、しっかり納得いくものを作りたいし・・・そしたら、ちょっとやそっとの時間ではとても完成させられないですから。ちょっと考えただけでも「う~ん、気が遠くなるほど面倒だ・・・(´・ω・`)」と、「それはま~、いつか・・・」な~んてあんまり考えないようにしてたんです。
・・・が、タロットの会で使おうと、いろんなカードを比べられるように自分のコレクションの中からコピーしたりして眺めてても、やっぱり、「あ~このカードが、もうちょっとこんなふうだったら・・・」とかついつい考えちゃうんですよ。で、急に「やっぱり作ろう!」って決心しちゃったんですよねぇ(*^.^*)。だいたいもう自分の年もいいおばさんなわけなんで、早く始めないと作り終わらないうちにさよならってことにもなりかねないなと(^^)。いつかは・・・なんて言ってても、始めなきゃ出来上らないんだものって気がしてきて。で、決めたらもうすっかり頭の中は、こんなふうな裏のデザインにしようとか、大きさはこのくらいで・・・とか、ラフまで描き始めてしまい、「あ~もっと時間が欲しい」って気分です。細かいところはいろいろ調べないと・・・とかとも思ってましたが、それより、自分のイメージに一番ぴったりくる絵柄にしていくのがいいのかもしれないって気がしてきました。私の場合、やり始めたら、ぐずぐずしてるのは性分に合わないので、旦那は「10年くらいはかかるだろう」なんて言ってたけど、きっと1年以内にやっちゃうんだろうなぁって気がしてます。だから、このことは、来年の目標ということになりそうですね。そんなわけで、これから当分のあいだ、絵描きモードになることでしょう。
そうはいっても、今は冬休みで、これから年末年始が控えてるわけで、その作業に費やせる時間はあまりないんですが、もうイメージの世界では、その後どんどんいろんなことが出来上っていってて、すっかり心はそっち側って感じです(^^)。まっ、好きなんだからしょうがないですね。
いいものが出来たら、みなさんにお披露目できる日が来るかな~と思いつつ、計画は進行中です。
2013年1月 8日 (火)
さて、今年も仕事を開始したわけなんですが、今取り組んでるのは、タロットカード作りのための試作。どのくらいの大きさでとか、どの画材で、とかってことをあれこれ試してるとこなんですね。大きさはすぐに決まったんですが、画材選びで時間がかかってます。
自分の頭の中ではもともと、線を描くのをカラーインクでペン描きにして色は水彩絵の具で塗ろうなんて思ってたんですが、いくつか持ってるカラーインクのうち、耐水性じゃないものもあるのが判明。耐水性のものも紙の種類によっては特にGペンなんかで描くとにじんだりするし、そうかといってマンガ用の油性ペンだとやっぱり線に味がないよな~とか・・・。それに色をつけるのも、最初は透明水彩の絵の具を使おうと思ってたんですが、線描きとの兼ね合いで、薄い紙を使うならいっそ水彩はやめてパステルにしてみようかとか、そうしたらどんな紙でもしわしわにならないし・・・とか思ったり。パステルは一番好きな画材なんですが、細かいとこに塗るには綿棒とかつまようじを駆使しないとなかなかきびしいですからね。・・・というのも、紙がここらで買おうと思ったらあんまり種類がないんですよね~。最初はケント紙のきなり色の紙があったらそれがいいななんて思ってたんですが、画材やさんに行ってみたら普通の真っ白なケント紙しかなく・・・。上質紙だと厚手といってもやっぱり水張りしたとしても水彩絵の具を使ったらしわしわしちゃうしなぁと。で、紙の種類だとか、インクの色や種類とかをあれこれ試して組み合わせてるとこなわけで。それもカード用の絵はとっても細かい作業で、おかげですっかり首がこっちゃいました(*^m^)。それでも楽しい試行錯誤の時間ではあるんですけどね・・・。なんといっても自分のお気に入りの絵でカードが作れるわけですから。でも、あーだこーだとやってるとすぐに時間が経ってしまい、旦那が話しかけてくるから「何~?」としぶしぶ返事をすると、「昼飯の時間なんだけど・・・」とか(^^)。もともと、日々の主婦の仕事以外にも、そろそろ確定申告に向けて帳簿のまとめにも取り掛からなきゃならない時期だし、「あ~もっと時間が欲しい!」って気分です。でも、これは最初っから予想されてたことなんで、なんとか時間をやりくりして捻出しながらやっていくしかないですね~。頑張っていきましょ~。
とりあえず、紙やインクなんかは、都会の画材やさんやネットで探せばもうちょっとちょうどいいものが見つかる可能性もありますからね。試作をしつつ探してみようと思ってます。それとパステルが細かいとこにきれいに色づけできるかどうかってこともあるし・・・。
なにはともあれ忙しい1年になりそうです。
2013年1月15日 (火)
・・・そんなわけで、なかなかおちついて仕事ってわけにもいかない感じではありますが、今日はちょっと通販でインクを注文したりしたので、これから少しあれこれまた、タロットカードのことをやりたいと思ってます。気になるからなんだかんだで、ず~っと、ついつい気づけば「こうしようかな、それとも・・・」なんてあれこれ案を練り始めちゃうんですよね~。まぁこれは、もうしかたないですね。
2013年1月21日 (月)
・・・メールをチェックしたらうれしい知らせが!
今、タロットカード作りにとりかかってるっていう話はたびたびしてますが、その参考にといろんな資料を調べていたら、私のお気に入りのマルセイユタロットのニコラ・コンヴェル版よりさらに古い、マルセイユタロットの初期のものが限定販売されているのを知って注文してたんですね。そしたら、そこから、在庫ありってことで連絡がきてたんですよ~ヽ(´▽`)/。わ~い、わ~い。
注文したあと、自動の返信メールはきたものの正式な受付メールが着てなかったので、在庫切れとかじゃありませんように・・・と、ちょっとどきどき待ってたんですよね。あ~、良かった。
このタロット、原画は大英博物館にしかないらしいんですが、それをもとに印刷して出版されたものが最近になって復刻されてたらしく、なんてグッドなタイミング!ってことで注文してたものだったんです。なんたって人物の顔がきれいなんですよね。しかも、首や肩、服のラインやしわの入り方なんかも自然で、色もあちこち違ってるんです。たとえば、土だと思ってた部分が水の色になってて湿地か川になってたりして、あ~やっぱりそうだったのか!っていう感じなんです。全部のカードを見てみたいな~なんて思ってたら、手に入りそうなのでわくわくです。次回のタロットの会に間に合えば、せっかくの機会なので、参加者の皆さんにもお見せしたいと思ってます。
2013年1月23日 (水)
「だ~っっっ!疲れた・・・」とつぶやきながら、今日も私は、ちまちまとした作業をやっています。
何をしているのかといえば、今年に入ってから取り掛かり始めた、タロットカード作りですね。こないだまでは、ず~っと「あ~でもない、こ~でもない」と、いろんな画材や紙を試して何枚も何枚もおんなじような絵を描き続ける毎日でしたが、そろそろ使うペンやインク、絵の具なんかもだいたい決まってきました。
それと、先日頼んでた、初期のマルセイユタロットのカード、ピエール・マドニエ版も昨日無事手元に届いて、夜は枕の下に入れて寝たりと準備もばっちり!これでようやく資料もそろって本格的な絵柄の決定に入れる運びとなったんですね。
そういうことで、今日は都内で仕事の旦那を駅まで送って、いよいよ作業開始です。
・・・といっても、専用のアトリエなどはありませんから、こうしてリビングのテーブルの上にどわ~っと道具を広げてやるんですね。

しかも、ストーブの上では、今日の晩ごはんのおでんのための鶏がらスープがぐつぐついっていて、部屋にはそのおいしそうな匂いがぽわ~んと広がってます。アロマオイルなんかじゃないとこが、いかにも我が家らしいというか・・・(*´v゚*)ゞ。
そんなわけで、タロットカードや画材がどっさり置かれたテーブルの上で、すっごく細か~い作業です。
今日描き始めたのはまだラフの状態なので、鉛筆描きしたとこに線がわかりやすいように色鉛筆で薄~く色をつけてみました。
アップで見ると、こんな感じ。

サイズがすごく小さいので、鉛筆もカッターでしょっちゅう先をとがらせないとつぶれちゃいます。最終的には丸ペンとカラーインクで仕上げるつもりなので、その時はちゃんと細い線は描けますが・・・。
絵柄もいろいろ試してみましたが、あんまり自分のタッチが強すぎると、マルセイユタロットの独特の雰囲気が壊れちゃって、なんだか占いには使いにくいな~って感じになっちゃうし、なかなか難しいところです。
ということで、毎日、毎日、あ~だこ~だと、タロットのことばかりやってるうちにあっという間に日が暮れて・・・の繰り返しですが、なんていっても楽しいんですよね。肩はめちゃめちゃこってますけど(;;;´Д`)ゝ。早く完成品を使える日が来るといいな~(゚▽゚*)。
2013年1月30日 (水)
先日、またタロットの会があり、都内に出かけてきました。
今回は朝10:00からということで、家を7:00ころには出発したんですが、この日はなんだかんだと電車が遅れていて、途中の市川駅の手前で30分以上も電車が線路上で待機状態になってず~っと車内で待ったり・・・と大変な旅となりました。余裕を持って出ていたので、現地には数分の遅れで到着できて、やれやれ・・・だったんですが、乗換の駅では、荷物を抱えてダッシュしまくりだったので、すっかり体中が筋肉痛でした。・・・まぁこれは、日ごろの運動不足のせいでもあるんですけどr(^ω^*)))。
年明けして久々の都内でのお仕事でもあるし、今回の会議室は初めて行くところなので、「写真撮ってきてブログやホームページにも載せようっと。」なんて思ってたんですが、朝からばたばたしたせいで、すっかりそのことは忘れて会は進行してしまい、気付いた時には、もう後片付けして会議室を退出する時間になってました。そんなわけで、また写真は撮れず・・・(ノ_-。)。まっ、しかたないですね。お茶会の最中もず~っとしゃべってるもんだから、お菓子も手つかずでお持ち帰りでしたし・・・。
そんなわけで、この日みなさんにお見せしようと持って行った、新しく仲間入りした「ピエール・マドニエ版マルセイユタロット」は今日、家で撮影したので、それをちょこっとご紹介しましょう。
こちらが、そのカードですね。

こんなふうに、当時のパッケージもそのままに再現した復刻版なんだそうで、お菓子の箱みたいにかぶせ式の箱に入ってます。
カードを包んでる紙にも綺麗な柄が印刷されていて、ぱっと見はほんとにお菓子みたいです。3000限定販売のうちの1パックなので、「558」というシリアルナンバーが入ってます。
中のカードを包み紙から出すとこんな感じ。

カードの紙質も当時のままに再現されてるので、2枚の紙を張り合わせてる感じですごく厚みがあります。角も丸くなってたりしてなくて、素朴な雰囲気です。色ははみ出してたりとかしてますが、輪郭の線にはとても味があり顔の表情もすごくいいです。
1709年に作られた古いカードなので、私が今愛用しているニコラ・コンヴェル版とも少し違う部分もあったりして興味深いんですよ。
ちょっと細かいとこが見にくいので、アップで撮ったのが、こちら。

人物の表情とかの雰囲気がわかるでしょうか?
このカードを見て、私が「やっぱり」って思ったのは、特に一番左の愚者のカードの足元の部分です。
他のマルセイユタロットでは、愚者の足元はたいてい湿地みたいな感じになってて全部水色の地面だったり、ライダー版なんかでは、普通の茶色い土だったりしてるんですが、この「ピエール・マドニエ版」では小さい小川をまたいでるみたいになってるんですよ。その詳しい解釈などについては、タロットの会などでお話したりしてますが、とにかく、こんなふうに細かいところがちょこちょこと違いがあったりして「なるほど!そうだったのか」と思う部分があるんですね。
タロットの会では、こんな機会はなかなかないんだしってことで、実際にみなさんにも手にとってじっくりみてもらって、なんだかんだと盛り上がりました。それと、今私が取り組んでる、タロットカード作りの途中経過などもお見せして感想も聞かせてもらいました。
・・・月1回の不定期開催のタロットの会ですが、都内に行くついでということもあり、ほかにも個人的に受講していただいてるタロットの会の方とも会ってお話もしたり、帰りには、画材やさんにも寄っていろいろ紙とか絵の具とかも買ってきました。やっぱり、都会のお店だと種類も豊富で助かりますよね。お陰で、欲しかったものも無事ゲットでき、大満足の一日となりました。これらを使ってまた、制作に励みたいと思ってます。
2013年2月 2日 (土)
マンガやアニメの作画の時によく使われる、トレース台っていうのがあるんですが、今まで何度も「欲しいな~」と思う機会がありながら、ず~っと、「高いし、あるもので何とかなるし・・・」なんて言いながら過ごしてきました。
ですが、タロットカード作りで、下書きを描いたりそれを別の紙に写し取ったりっていう作業をしてたら、やっぱり不便なんですよね。遠い昔、高校生の頃も、マン研でアニメ作ってる時にも、食器棚のガラス戸を椅子と椅子かなんかに橋渡ししてその下から電気スタンドで照らして、なんとかしのいだりしてたので、つい先日もまた、戸棚の扉のガラス戸のしたから懐中電灯で照らしてトレースしたりしてたんですが、やっぱり力を入れ過ぎると「ガタン!」なんて動いちゃったりしてとってもやりづらい感じだったんですね。かといって天気のいい日に部屋の窓ガラスに貼ってやってみても、ずっと横向きで描くのはとっても無理だし・・・。
それで、「やっぱり欲しいな~、いくら位するのかな・・・。5,000円くらいだったら買っちゃおうかな・・・」」と急に思い立って、ネットで調べてみると、以前にマン研にあったような箱型のよりちっちゃいサイズ(A5くらいの大きさ)ので6,500円ほどのが見つかりました。
ほかのA4サイズ以上のだとやっぱり1万円以上はしていて高いのになると2万近いのがほとんどで、でも私が使うにはちっちゃいので充分だしってことで、これがいいかなぁなどとしばし眺めて・・・(*^-^)。
すると、「プルル、プルル・・・」と携帯にメールが。見ると出先の旦那からで、私の作ったタロットのクロスを気に入って購入していただいたとのこと。しかも、タロットの会の補講も受けたいとのお申し出があったそうで、「う~ん、これは、買っていいってことかも^^」と背中を押された気分になり、注文することに。そしたら、なんと、また、こないだのピエール・マドニエ版のタロットの時みたいに、在庫が最後の1個だったんですよ~。「まるで、私のために残してくれてたみたいだわ♡」と勝手に気を良くして(^^)、注文を確定し、さっそく代金も振り込みました。すると、業者さんも速やかに発送してくれたようで(ありがとうございます)、あっという間に届いたんですね。
そして、ついに今日届いたのが、こちら。

昔のと違って、LEDライトで照らすようになってる、ミニサイズのトレース台です。
色がピンクなのは、別に選んだわけじゃなく、もうこれしかなかったんですが、色もいい感じです。
ACアダプターもついてます。