そして、このままずっとバージョン違いのものを何種類も販売していくことは、私個人の力では難しいと思い、大きな出版社にお願いして、オフセット印刷でまとめて発行していただけないかと、模索してみたりもしたのですが、少しずつ使う人が増えてきているとはいえまだまだ日本ではあまり認知度が高くないマルセイユタロットでは、なかなか請け負っていただける先が見つからず、実現しませんでした。

マルセイユタロットは、古くから愛されてきたタロットですので、ライダー版（ウェイト版）タロットよりも使われてきた歴史は長いのですが、日本では、最初に紹介されたのがライダー版だったこともあり、アニメや漫画などで目にすることもライダー版のほうが多く、まだまだマルセイユタロットの認知度はあまり高くありません。ですから、大手の出版社が、売れ筋のライダー版準拠のタロットのほうを積極的に作り、マルセイユタロットはなかなか作られない・・・ということもしかたのないことだと思います。原料の紙の値段も年々高騰し、このところの世界情勢もあって、あらゆるものの物価も上がっていますから、やはりたくさん売れて利益が出なければ商売として成り立たないし販売し続けられないというのは、個人でも大きな出版社でも運営していくうえでの条件としては同じですから・・・。ただ、私の場合、そもそもマルセイユタロットで自分の気に入ったものが見つからなかったから、「自分で作るしかないか・・・」ということで、仕事としてではなく趣味で始めたタロット作りだったわけですから、私のタロットを私と同じくらい愛して世に出そうと思う人は私以外にはいないんだよな・・・と、あらためて思ったり・・・。
そのため、残念ではあるものの、今後は、当初作るつもりだったミニサイズのタロットに絞ることにして、スタンダードサイズのほうは今ある在庫を売り切ったら廃番にしよう・・・と、あきらめる気持ちが強くなってきていました。
​マルセイユタロットについての詳しいことは、こちらも参考にしてください。

けれども、実際にスタンダードサイズのタロットももうじき完売になる日も近いかな・・・という状況になってくると、せっかく日本国内だけでなく世界のマルセイユタロットの専門家の方々にもご縁ができ、マルセイユタロットの新しい仲間として迎えていただいているのに、このまま標準サイズのほうがなくなってミニサイズだけになってしまうのもさびしいかな・・・という気持ちも出てきましたし、タロットが売れたお金をかき集めて、あまり高望みしなければ、もしかしたらなんとかいい方法が見つかるかもかもしれない・・・と思うようになりました。
それに、販売を続けていくことによって、少しでも多くの方が、先人の知恵や教えの伝承されているマルセイユタロットに出会うことにも、少しは貢献できるのではないかという想いもありました。

また、タロット作りの総まとめという点でも、前回作ったミニサイズタロットの６刷りを発行した際に細かい部分の見直しや修正も終えて、やっと１０年かかってタロットの完成版にたどり着けたな・・・と思っていましたので、できればスタンダードタロットのほうも最後に加えた修正を反映させて、完成版を作っておきたいという気持ちも、どうしても捨てきれなかったんですね。最終的な完成版のデータを入稿してもう一度タロットを作っておけば、今後私が直接関われない状況になっても、息子や他の人が増刷をすることも可能になりますから、そこまでやってようやくタロット作りをやり遂げたといえるんじゃないかと・・・。

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そんなわけで、とにかくできることを少しでもやってみよう・・・と動き出したところ、実家の父から思いがけず少し資金の援助があり、それが背中を押してくれた感じになりました。それで、この機会を逃さず、なんとかスタンダードタロットの完成版も世に出すことができれば・・・と、これまで気になっていながら挑戦していなかったクラウドファンディングのこともいろいろと調査してみたところ、これならなんとか私にもできるんではないかと思えてきました。

ですので、もしも、今回スタンダードサイズのタロットの専用の抜型の作成費用を皆さまにも応援していただけるなら、なんとか今後もその抜型を使用することで、スタンダードタロットも少しずつ無理のないペースで発行し続けることができるかもしれないという希望を抱き、思い切って初めてクラウドファンディングに挑戦してみようと思い立ちました。
ただし、今回のプロジェクトでは、目標が達成できてもできなくても、とにかくスタンダードタロットの完成版を作るつもりです。
もし集まる資金がほんとに少なければ、抜型作りをあきらざるを得ないという可能性もあるかもしれませんが、こうして動き始めたからには、希望がかなうことを信じて、とにかく発行はすると決めて、すでに準備を始めています。​

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今回作りたいスタンダードタロット用の抜型のサイズは、マルセイユタロットの中でも特に有名なヘロン社の「ニコラ・コンヴェル版」と同じ「１１２ミリ×６１ミリ」で、世界的な標準サイズのマルセイユタロットの大きさです。この型を一度作れば、今後私も含めて、私以外の方でも「オリジナルのマルセイユタロットを作りたい！」という場合に、同じ印刷所なら同じ抜型を使用してタロットカードを作ることができますから、それによって、オリジナルのマルセイユタロットの制作ということも、もっと身近なものに感じていただけるのではないかと思っています。

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抜型の作成やタロットの印刷をお願いする印刷所は、東京の東十条から秋葉原に最近オフィスを移転したボードゲーム・カードゲームの印刷所「萬印堂」というところです。
カード作りが初めてという方も、無料相談会で担当の方に相談することができます。
また、もし私の経験が役立つようであれば、私のタロット制作の過程もお話しさせていただきます。

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☆目標金額　５５０，０００円
☆期日　２０２３年７月３１日２３：５９まで

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このプロジェクトでは、目標達成の可否に関わらず２０２３年７月３１日２３：５９までに集まった金額がファンディングされます。
目標金額が達成できなかった場合でもプロジェクトは実行され、リターンの品物はお送りしますので、ご用意に時間がかかるものもありますが、到着までお待ちください。

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